中小企業の採用

売り手市場の中で人材採用に苦戦する中小企業
新卒の人材を採用するための試験において、優秀な学生の確保に悩む企業が増えているようです。就職先がなかなか見つからなかった少し前と異なり、最近では求人倍率が高くなって、人材確保に悩む企業が増えています。大手の企業に就職したい学生が多くなって、採用試験の倍率が相当高いところもあります。大企業としては、広げた門戸に優秀な人材が集まるのですから、さほど労せずして売り手市場の中から、より優秀な学生を採用することができます。その分、知名度があまり高くない中小の企業には、なかなか応募が来ず採用が決まらないままです。中小の企業は大企業ほどの待遇を用意することができないなどの問題があって、求人の内容が学生にとっては魅力が乏しく見えがちです。学生たちの大企業志向が強くなると場合によっては、優秀か否かに限らず、そもそも人材の確保さえ難しくなってしまいます。就職支援サイトに求人は出しているけれど、そもそも最初のエントリーシートの数が少なく、仮に面接を受ける学生がいても、他の企業の内定を既に持っていることも珍しくありません。企業からすれば、期待度の高い学生ほど他の会社の内定をもらって、そちらに行かれてしまうのはやるせないものです。また、新卒にかぎらず中途採用を含めても、寄らば大樹の陰の意識が強いようです。現在の会社のあり方や今後の会社の発展を考えた時に優秀な人材が確保できている会社と人材確保に苦戦している会社の間では、かなりの差があるといってもいいでしょう。就職活動をしている学生側だけでなく、学生の応募を待っている企業のほうにも、選ばれるための取り組みが大事です。